7月26日、27日の二日間にかけて、プロ野球オールスター戦が行われました。
プロ野球各リーグのスターが勢揃いする、1年に1回の夢の祭典。果たして今年はどんなドラマが待っているのでしょうか？そして、オールスター大活躍の「あの選手」を振り返ります。
まず、7月26日に行われた試合についてです。
セ・リーグの先発は阪神の青柳投手。パ・リーグの先発はソフトバンクの大関投手。この二人の投げ合いでスタートしました。
阪神の青柳投手は防御率1点台で勝利数が11、防御率と勝利数共にトップの成績を残しています。まさにセ・リーグを代表するピッチャーです。
対するソフトバンクの大関投手は育成出身3年目の投手。今季プロ初勝利を挙げ、先発ローテーションを守り切り、勝利数も6勝をマーク。新人王候補の一人にあがる選手です。
スタメンで気になった点は、なんといってもクリーンアップ。
セ・リーグは3番にDeNAの牧選手、4番にヤクルトの村上選手、5番に阪神の佐藤選手と若き大砲が並びます。
対するパ・リーグは3番にオリックス吉田選手、4番に山川選手、5番に森選手と日本代表を経験したことのある実績十分のクリーンアップが並びました。
また、注目すべき点と言えば、パ・リーグのセンターにロッテ所属、プロ3年目の高部選手が選ばれたことです。今季は89試合に出場し、28盗塁はパ・リーグトップとなっています。
試合は1回から動きます。ヤクルト塩見がヒットで出塁し、さらに盗塁。続く近本選手もヒットと盗塁で2塁3塁のチャンス。牧選手が浅めのフライでしたが、塩見選手が自慢の足で見事ホームインで先制しました。
さらに2回には中日のビシエド選手がソロホームランで追加点。しかし、パ・リーグがこの後、底力を見せつけました。
2点差の2回に山川選手がソロホームランで1点を入れ、6回にはオリックスの宗選手が2アウト満塁のチャンスをものにして、同点としました。
そして、最終回に2アウトランナーなしで日本ハムの清宮選手がサヨナラホームランを放ちゲームセット。
1戦目は2対3でパ・リーグが勝利しました。
2戦目の7月27日に行われた試合はロースコアの緊迫した試合でした。
セ・リーグ先発は広島の床田投手です。床田投手は今季8勝6敗で防御率が2点台と安定したピッチングを見せています。
対するパ・リーグはロッテの佐々木投手。佐々木投手といえば、完全試合を達成したことが記憶に新しいですが、防御率も1点台と手の付け所がありません。
スタメンでの注目ポイントをまずセ・リーグから紹介します。
2番に巨人のウォーカー選手が入るという超攻撃的オーダーになっています。そして、クリーンアップには3番山田選手、4番村上選手とヤクルト打線を引っ張る二人が選ばれました。
そして、5番6番は阪神の佐藤選手、大山選手が選ばれ、ヤクルトと阪神の強力クリーンアップが並ぶ形となりました。
パ・リーグは26日にサヨナラホームランを放った清宮選手が1番でスタメン入りし、クリーンアップも昨日と大きく変わり、ソフトバンクの柳田選手、ロッテのレアード選手、楽天の島内選手がスタメン入りしました。
また、捕手には松川選手が選ばれ、佐々木投手との完全試合バッテリーが再現されました。
試合は今回も1回から動きます。佐々木投手から佐藤選手の犠牲フライでセ・リーグが1点を先制します。
しかし、2回にロッテの松川選手にタイムリーを打たれて同点になります。
その後、6回に柳田選手のソロホームランが飛び出して、パ・リーグは勝ち越しに成功します。
9回はモイネロ投手、松井投手、益田投手のパ・リーグを代表する抑えピッチャーが一人ずつで締めてゲームセット。
今季はパ・リーグが2勝する形で幕を閉じました。
このオールスターで最も注目されたのはなんと言っても、清宮選手です。
第一戦では、同点の9回にサヨナラホームランを放ち、見事MVPに輝きました。実はオールスターでのサヨナラホームランは36年ぶりでかつ7人しか達成していないとのことでした。
記録に残るホームランを放った清宮選手は、第二戦目で異例のプロ入り初の1番サードでスタメン入りしました。
この2戦目では清宮選手の「あのバット」が大活躍しました。実は清宮選手がサヨナラホームランを打ったバットを柳田選手にプレゼントしていました。そのバットで6回に柳田選手がホームランを放ちました。2022年オールスター男の「清宮選手」のエネルギーがバットに乗り移ったみたいです。
ぜひ、オールスター明けの後半戦も清宮選手から目が離せません。
オールスターが終わり、いよいよ後半戦がスタートします。各チーム気持ちを切り替えて、優勝と日本一を掴んで行って欲しいですね。
